もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!



「森村・・・わざとややこしくするな。それに自分でちゃんと説明するから、レイナに触るな。」

『ナオフミさん・・・診察中なんじゃ・・・』

「さっきの藤崎さん親子が最後だったから。それにもうすぐ昼休みだしな。」


でも、さっきの森村先生に抱きしめられた時よりももっと強く抱きしめられている今。
いつもナオフミさんが抱きしめてくれる時よりもはるかに強い力。


「あ~・・・レイナを盗まれた・・・日詠さん、下手な説明とかするんじゃね~ぞ。じゃなきゃ、レイナにマオちゃんのことも言うからな・・・」

「盗んだのはお前だろ・・・しかも、森村、お前、真緒さんとか、もっとややこしくするな。岡崎さんに刺されるぞ。」


マオちゃん?
真緒さん?
岡崎さん?

誰?

しかも刺されるとか物騒すぎるんだけど・・・



「まったく世話がやけるよな~あんたたち。レイナ、その男の言い訳、聞いてやれ。もし、それでも納得いかなきゃ、今度こそ本当にレイナとエッチするから。じゃ~な。」


ナオフミさんに抱きしめらているのに、森村先生に耳元で囁かれた。
そのせいでナオフミさんの、あたしを抱きしめる力がもっと強くなって。


森村先生のほうはというと
まおさんとか岡崎さんとか・・・それらがどういうことなのかを私に説明をしてくれないまま、私達がいるこの場所から立ち去ろうとしている。

なんか、マオちゃんという、ナオフミさんの過去に関する新たな火種が出てきた
しかも、その火種が出てきたきっかけは森村先生なのに
火消しをしないままここからいなくなっちゃうの?


『森村せんせ』
「森村!」

ナオフミさんにぎゅっと抱きしめられていたままだった私だけど、火種を探るための火事場の馬鹿力で、ナオフミさんの腕からなんとか擦り抜けた私は森村先生を呼び止めようとした。


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