名前を知ってはいけないウワサ
寝室に入ってすぐに着信履歴を確認したが、そこにさっきかかってきた電話番号は乗っていなかった。

「非通知...?」

急いで私は渚に電話をかける。
三回目のコールの後、眠そうな声で渚が出た

【ん~、望結どうしたの...ようやく寝れたっていうのに】
「ごめんね渚...実はさっき変な着信があって...」

私はさっきの着信のこと、そして内容のことをすべて話した。
そして噂の件については詮索しない方がいいとも話したが....

【も~、疲れてて気のせいだったんだよ。だって今日ずっと遊んでたし無理もないからさ。渚が行きたくないなら私が宏に電話しておくけど?】
「ん、大丈夫。ごめんねこんな遅くに...たぶん私疲れてたんだと思う、心配かけてごめんね?お休み渚」

私が急いで通話を切ろうとすると渚がフフッと笑い、【かわいい】と一言言って切れた


__可愛くないし、渚のバーカ...__


可愛いといわれ少し浮かれながら、一人でさっきの謎の電話について整理する。
電話がかかってきたのは私の携帯だけ...なのかな。もしかしたら噂についてよく知ってる宏にもかかってきているかもしれない
確認をしたいけれど、この時間はすでに宏は眠っているので明日になる。

「明日、みんなで一回集まらないとだめかなぁ。」

パジャマに着替え、ベッドに入ったところで、歯を磨くために一回に下りないといけないことに気づいた。

「もう。さっきの電話がなければ!」

さすがにいら立ちを隠せず、怖い気持ちを押し殺しながらもドアを開け、階段を下りていく。
一階の電機はついていて、階段も少し明るくなっているのが救いだ...
階段を下りて、リビングを覗くと...

「あら、渚。帰ってきてたのね。一言ちょうだいよ。」

「お母さん...ただいま」

母親が一階に降りて煙草を吸っていた。
ぎこちない会話を何度かした後、私は洗面所に行き歯を磨く
口をゆすぎ、鏡を見たとき、私は息をのんだ。

「だ、だれっ...なのっ...」

一瞬だったけど、血まみれの人形を持った女の子が後ろに立っていた気がした
見間違えならいいけど、周囲に立ち込める異臭がさっきまで「ソレ」が立っていたことを現実的にさせている。


__本当に早く寝ないと!__

私は再び急いで階段を駆け上がり、自分の部屋に戻った。
そして部屋の電気をつけたままベッドに入り、目をつむった...
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop