じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

『……。

困る。待たれても私の気持ちが隆君に傾くことはきっとないと思う。

だから、前にも言ったけど、早く私なんか忘れて、他に誰かいい人見つけて!』


『無理だよ!俺にはみっちゃんしかいない。
それはみっちゃんもわかってるでしょ?
そんな事、言わないでくれよ!』


『でも、私の気持ちも変わらないから。

何年待ってもらっても、隆君を好きになることはないと思うから、だから、お願い!待たないで!

早く私なんか忘れて!』


『無理だよ!何度も言うけど、俺にはみっちゃんしかいないから。

何年でも待ってるから。早く僕のこと見て!』


『…………………。』



『じゃあ、伝えたいことは伝えたから』



そう言って隆君は教室を出ていってしまった。



そんな事、言われても、どうしたらいいのか分からない。

待ってるって言われても、私が隆君を好きになることはないと思うから。

だから、待たれても困るよ…。
どうすればいいの?誰か教えて…。


こんな事が頭のなかを巡り、どうしたらいいのかわからず、私はその場で座り込んでしまった。

知らず知らずのうちに涙が溢れ、誰か、わかる人がいるのなら教えてほしいと思った。

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