じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

『でも、それは無理なんだよね。
だから、無理して友達になることも難しいんじゃないかな。

もう、終わりにしよう!』


とにかく、この関係を解消できるようにもっていこう。

やっぱり、りこちゃんも言ってたように、隆君の気持ちを知っていながら゛友達゛になるなんて、出来ないんだ…。


『ごめん、僕が悪かったよ。

でも、みっちゃんと今より離れるのは辛すぎる。

だから、本当に友達でいいから、そばにいさせて!』


私はまた困ってしまった。
こう来るとは…。どうすれば…。


『じゃあ、今みたいに、休み時間とか帰りとか、しょっちゅう私のところへ呼びに来たりするのはやめてくれる?
一緒に帰ったりするのも、友達なのに、そんな恋人みたいなこと、しないようにしてくれる?』


『わかった。みっちゃんの嫌がることはしないようにする。僕の悪いところは直すようにするから、お願い、そばにいさせてよ』


『…………。
わかった。約束してくれる?』


『うん、約束する』


『うん』


『ありがとう、みっちゃん』


負けた…。私より隆君は一枚も二枚もうわてだった。

友達として付き合う事が難しいとわかった今、解消できるチャンスだと思ったのに、そのチャンスも逃してしまった。


これから、どうなるのか…。
本当に隆君は約束を守ってくれるのか…。


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