じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

休み時間。

しばらく机で顔を伏せて悩んでいた私は、少し外の空気でも吸おう!と廊下に出るために立ち上がった。


ふと辺りを見ると、中島君は黒板の前辺りに立っているのが見えた。
最近は何だか中島君まで冷たいような気がしてる。
あ~、どうしてこうなっちゃったんだろう……。


少しフラついて、頭がぼぅっとする。

机と机の間を歩き始めたとき、誰かが机の脇にかけてあった荷物につまずき、転びそうになった。

それはほんの一瞬の出来事。
それなのに、何故かわからないけど、まるでドラマのワンシーンを見ているかのように感じた。

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