じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

*嬉しい来店*


今日は3時から夜までバイトが入っていた。

バイト先へと向かう事にした。


しばらくして、後ろから抜かそうとする自転車がいた。

その自転車は私の横で同じ速度になって並走した。



『よっ!』


『中島くん!
あれ?部活、終わったの?』


『うん。緑川さんは今日は部活だったの?』


『うん、珍しく(笑)』


『そうなんだ。これから帰り?』


『ううん、これからバイトなんだ!』


『そっか~、えらいな~!』


『えらくなんかないよ~!』


『いやー。えらいよ!だって仕事してるんだよ!』


『そんな、大したことじゃないよ。みんなしてるし!』


『俺も部活終わったらバイト始めよっかな~!』


『え?引退したらってこと?
それなら来年じゃん!(笑) 』


『あれ?緑川さんのバイト先って駅前の○○だっけ?』


『そうだよ!知ってた?』


『うん、何となくね。

あ、でも、この前、あそこの前を通ったけど緑川さんの姿、見えなかったな』


『え?あっちの方、行くことある?』



中島君の家は学校がある町と同じで反対方向のはず。
なのに、こっちに来ることもあるんだ?

< 98 / 317 >

この作品をシェア

pagetop