一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
拓海が開けたドアから助手席へ乗り込もうとすると、バッグの中からスマートフォンの着信音が響く。取り出すと、祐介の学校からの電話だった。なにかあったのだろうか。
「ちょっとごめんなさい」
車から少し離れながら指をスライドさせた。
「はい、上原です」
『上原祐介くんのお姉さんですか?』
男性教諭の声だ。担任は女性だからべつの先生か。
「はい、そうです」
『祐介くんなんですが、部活中にちょっと怪我を……』
「怪我ですか!?」
思わず大きな声になる。
『大変申し訳ございません。救急車で運ばれて』
「きゅ、救急車!?」
それはただごとではない。心臓が大きくドクンと鳴った。