一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「どこの病院ですか!? すぐに向かいます」
言われた病院名を何度も頭の中で反芻して、先生との電話を切った。
どうしよう……! 救急車で運ばれるほどの怪我だなんて!
ついさっき収まったばかりの震えが、実花子を再び襲う。でも、そのときとは比べものにならないほど大きなものだった。
「なにかあったのか?」
少し離れて話していたとはいえ、拓海には丸聞こえだっただろう。トボトボと車のそばへ戻った実花子の顔を拓海が心配そうに覗き込んだ。
「……祐介が」
「祐介くんが?」
「部活中に怪我して救急車で運ばれたって……」
「どこの病院?」
拓海の顔が一気に険しいものになる。
「久城総合病院……」
「よし、急ごう。乗って」
拓海が実花子を助手席へいざなう。