一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

お互いに頭を下げ合った。


「ささ、ふたりとも座って。堅苦しいのは抜きにしよう」


形式ばった格式のあるお見合い形式はお互いに気を使うだろうと、気さくな雰囲気のカフェを選んだのは白鳥だった。
お見合いといえば純和風の庭園を臨む座敷が定番のイメージだが、たしかにそれだと実花子にはもっと似合わない。着るものは困っただろうし、作法もまるでなっていないから。

ただ、こういった場所を選んでくれたのは感謝するが、お見合いに変わりはないのだ。堅苦しいうえに息苦しい。
しかも相手は、久しぶりに実花子を女性扱いした〝王子様〟なのだから。相手にそんなつもりは爪の先ほどもなかっただろうけれど。


「実花子ちゃんはなにを食べたい?」


白鳥がメニュー表を開いて実花子へ向ける。


「あ、はい」


なにを頼めばいいだろうか。メニュー表にサッと目を通す。
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