一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
ふたりはそういったつながりがあったのかと実花子は妙に納得だった。拓海の会社と顧問契約をしているのだろう。
実花子もIT企業で働いている。以前勤めていた会社が倒産したため、入社してまだ二ヶ月にも満たないが。実花子は社員の福利厚生や給料など裏方の仕事を担当しており、IT系はなにひとつわからないのが正直なところだ。
「それで、実花子さんはどういう仕事をしているの?」
「そういえば、私も実花子ちゃんの職業は聞いたことがなかったね」
仲人なのに大丈夫?と余計な心配を抱いたものの、いつも会う一休でそういった話はしていない。実花子自身も白鳥が弁護士だと知ったのも、ごく最近だ。
白鳥とする会話といえば、どこで食べた寿司がおいしかったという食べ物の話ばかり。教えてもらった店に行くのが、実花子の休みの日の楽しみでもある。
「私は――」
「お待たせいたしました」
実花子が口を開いたタイミングで、店員がふたりがかりで次々と料理を並べはじめる。二往復して運ばれると、それほど大きくないテーブルは料理で埋め尽くされた。そのほとんどが実花子の注文したものだ。