一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
店員がテーブルから離れると、白鳥は早速お見合いに相応しい本題に入った。
「そうなんですか」
若そうに見えるが、意外と歳を重ねているのだろうか。見た目年齢は三十歳そこそこだ。
「いくつかの会社といっても大手の企業じゃないから、そんな大それたことでもないんだよ、実花子さん」
「そうですか……」
あまり興味がないとは、さすがに言えない。これが自分から望んだ本格的なお見合いであれば話はべつだが。
「二十五歳のときにIT関係の会社を立ち上げて、それからは飛ぶ鳥を落とす勢いさ。まさにIT界の寵児」
白鳥は〝ヨッ!〟と合いの手が入りそうな言い方をした。
「やめてくださいよ、白鳥さん」
「ついこの間も会社をひとつ買収したじゃないか」
「あれは、白鳥さんのお力添えがあってこそですから」