一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「訴訟を起こされたんだ。実花子に心配かけたくなくて話せなかった」
そうなのではないかとはわかっていた。ただ、真里亜には話せるのに実花子には話せないのかと、嫉妬が邪魔するのだ。冷静な判断ができなくなる。
「心配させてください」
拓海が「え?」と目を丸くする。
「拓海さんのことは全部知りたいです。拓海さんだって、全部教えるって言ってくれたじゃないですか。心配したりさせたり、そういうのが恋人ですよね?」
実花子の放った言葉に拓海の瞳が揺れる。伝わったと思ってもいいのかどうなのか。
数秒間の沈黙のあと、拓海は実花子を引き寄せた。
「そうだね。実花子の言うとおりだ」
拓海の手が実花子の髪を優しく撫でる。
「実花子にもお願いがひとつある」