一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
いったいなんだろうかと彼の目をじっと見つめた。
「俺に相応しくないとか釣り合わないとか、そういうことは二度と言わないでほしい。俺が実花子にそばにいてほしいんだから、勝手な解釈で俺から離れるな」
勝手な解釈。本当にそうだと我ながら鼻で笑ってしまう。
悪いほうへ考えて、自分で自分を追い詰める。そんなことはもうしないにしよう。
ただ今回は拓海と本音を言い合えたため、それはそれでよかったのかもしれない。ぶつかり合わなかったら、きっと何度もそんな袋小路に入り込むだろうから。
「はい、もう勝手に離れたりしません」
「よし、約束だ」
拓海が小指を立てる。指切りということらしい。
子どもっぽいやり取りに笑い合いながら、実花子たちは小指を絡ませた。
その指先が離れたとき、ちょうど祐介が帰ってきた。なんて絶妙なタイミングだろうか。どこかに監視カメラでもあるのではないかと疑いたくなる。
「ねえちゃんの好きそうなもの買ってきたぞ」