一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
拓海に言われ、なにも返せない。事実おいしいのだ。
「ごめん、気を悪くした?」
「いえ」
でも、クスクスと笑いものにされるのはあまりいい気がしない。
「白鳥さんの言っていたとおりですね」
拓海が白鳥に微笑みかける。
白鳥はいったい実花子をどんなふうに話していたのか。前情報を相手の耳に入れるのなら、食欲絡みでないものにしてくれればよかったのに。
しかし白鳥とは食べ物の話ばかりだから致し方ない。自業自得だ。
「だろう? 実花子ちゃんほどおいしそうに食べる人は私も知らんよ。食レポなんかやらせたら一級品だろう」
「そうですね」
拓海まで大きくうなずいた。そこで意気投合するのはやめてほしい。
「さ、私と拓海くんのことは気にせずどんどん食べておくれよ、実花子ちゃん」