一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
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「ほら、祐介、早くしないと遅刻しちゃうよ」
のっそりと起きて顔を洗っていた祐介にはっぱをかける。
用意した朝食を前にして厚焼き玉子を頬張っていると、祐介は実花子の様子を窺いながら向かいに座りじっと観察した。
「ボケっとしないで早く食べて」
今朝は、祐介の好きな焼きたらこも出してある。祐介に全部あげようと思ったけれど、やはり半分もらおう。「ちょうだいね」とひと言断り、祐介の前まで手を伸ばした。
ひと口パクッと頬張ったそれは、いい焼き加減。外はカリッとして中はふっくらだった。
「昨夜、なにかあったの?」
「え? なにかって?」
「椎名さんに会いにいったんだよね?」
箸も持たずに祐介が尋ねる。
「うん、そうだよ」
「ケンカでもした?」
「ううん」