一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
実花子は軽く首を横に振った。
「それじゃなに?」
「なにって……別れたの」
祐介はポカンとした顔で実花子を見つめた。
それでも構わずに目の前の朝食を口に運び続ける。厚焼き玉子を完食すると、遅ればせながら納豆をかき混ぜはじめた。
「どういうこと?」
「ほら、早く食べないと遅刻しちゃうよ」
実花子も、さっさと食べないと駅まで走る羽目になる。
「だから、別れたってどういうことなんだよ」
「どうもこうもないよ。そのままの意味」
ほかに意味があるのなら、実花子のほうが知りたいくらい。
「結婚するって言ってたじゃないか」
「それもなくなったの」
「なんで」
祐介が詰問口調になる。眉間には大きな皺、眉はつり上がっていた。