一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~


「はい、ありがとうございましたー。観覧車をお楽しみいただいたあとに、あちらのカウンターでお受け取りいただけますので。では、どうぞお楽しみくださいませー」


スタッフは観覧車脇の小さなブースを指差して告げると、次のカップル目指して実花子たちに背を向けた。


「では、こちらからどうぞ」


べつのスタッフがすかさず観覧車へ誘導する。されるがまま、実花子たちは密室空間に乗り込んだ。

隣り合って座るわけにはいかずに向かい合って座ったものの、それはそれで視線の行き場がなくて困る。外を見ているふりをして、全神経は拓海へ向かう。

ふたりきりの空間は、別れた今となってはとてもつらいものだった。
これほど重い沈黙ははじめてだ。閉め切られているわけではないのに息苦しさすら感じる。


「……今日は本当にごめんなさい」


堪えきれなくなり、実花子から口を開いた。なにかしゃべっていないといられない。
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