一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
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「筋を痛めたようですね」
医師が電子カルテに入力しながら告げる。
「筋、ですか」
「アキレスの筋挫傷ですね。急に大きな負荷が掛かるようなことをしましたか? まぁ、軽度ですので、しばらくじっとしていれば良くなりますよ。隣の部屋で処置しますので、通路から回ってください。お大事に」
いったん実花子へ顔を向け、形式ばった笑顔を浮かべた。
「ありがとうございました」
片足でピョンピョン飛びながらなんとか通路まで出ると、長椅子に座っていた高木がすかさず手を貸してくれた。
「どうだった?」
「筋を痛めただけみたいです」
「よかった……。ほんとごめん」
「いいんですってば。私の不注意ですから」
そんなやり取りをしながら隣の処置室へ入る。