一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

それはつまり拓海が実花子との別れを選んだのは、白鳥が以前話していたようなことがあったからなのだろうか。実花子の身に危険が及ばないように別れを選んだと。決して嫌いになったのではないと。


「実花子ちゃんがどうして護身術なんて習ってるかわかるかい?」
「白鳥さん! それはいいんです!」


拓海に暴露する必要はない。
実花子が慌てて口止めに入ったが、白鳥は優しく諭すような目で実花子を制した。


「自分の身は自分で守れるようになるためなんだよ」


拓海の瞳が揺れる。そのまなざしがゆっくり実花子へ向けられた。


「それでもこのまま別れてしまっていいのかい?」


白鳥はそう言ったきりしばらく口をつぐみ、拓海の肩をひと叩きして処置室を出ていった。カーテンで仕切られた狭い空間が、拓海と実花子のふたりきりになる。

居心地の悪い空気に包まれる中、拓海がゆっくり口を開く。
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