一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「――すみません!」
拓海からパッと体を離して慌てて謝る。
「す、すぐに出ます」
床に足を突こうとした実花子は、不意に拓海に抱き上げられた。
「これじゃ歩けないだろ」
「だ、大丈夫ですからっ」
そう言ったところで下ろしてくれるとは思わないけれど。
拓海は実花子の抵抗に構わず、「失礼しました」とその状態のまま看護師に頭を下げて処置室から出た。
外で待っていた白鳥が、実花子たちを見て満面の笑みを浮かべながら大きくうなずく。その隣で高木は、呆気にとられたような顔をしていた。
「実花子は俺が送っていきますので」
「ああ、そうしておくれ。そのつもりでここへ呼んだんだからね」
白鳥はそう言いながら、高木の肩を片手で引き寄せる。