一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

「さてと高木先生、これから一杯どうですか?」


空いているもういっぽうの手でグラスを傾けるような仕草をした。

歩きはじめた拓海の肩ごしに実花子が振り返ると、白鳥はぎこちないウインクを飛ばしてよこした。


拓海の車の助手席に乗せられ発進する。

隣に拓海がいる展開が、実花子にはまだ信じられない。
もしかしたら高木に指導されている最中に、怪我をしたのではなく頭を打って気を失ったのかもしれない。これは夢なのかも。

そう考えて腿を思いきりつねってみる。思わず口から小さなうめき声を漏らすと、拓海は「怪我した足が痛い?」と前を見ながら尋ねた。


「あ、いえ、違うんです」


むしろその痛みは忘れていたくらいだ。


「拓海さんとこうしてるのが信じられなくて」
「ごめん。本当に悪かった」
「あ、違うんです。私こそごめんなさい」


もう一度謝らせたかったわけではない。
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