一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
「じつは、私も実花子ちゃんに報告があるの」
突然改まって、両手をそろえた膝の上にのせた。なんだろうかとその言葉を待つと、なぜか千沙がモジモジとしはじめる。
祐介は「俺、あっちで勉強してるからさ」と言って、自分の部屋へ籠った。邪魔をしたら悪いとでも思ったか。
「昨夜、実花子ちゃんを連れて行こうとしていた居酒屋にひとりで行ったのね」
日本酒のコレクションがたくさんあると言っていた居酒屋だ。無責任にひとりで行っておいでなんて言い放ったが、本当に行ったみたいだ。
「そうしたらね、そこのマスターに……」
そこまで言って言葉を止める。
マスターとは、実花子に紹介しようとしていた人のことだろうか。
「どうしたの? マスターがなに?」
「……告白されたの!」
そう言った途端、千沙の顔が真っ赤に染まる。それを隠すように両手で頬を覆った。