一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~


「大丈夫かい?」


涙目になりながらうなずく。
マスターが素早く用意してくれた水をひと思いに飲み干し、それでようやく大きなつくねを胃へ押し込んだ。ふぅと大きく息を吐く。


「すみません。それで、菊池さんの手紙って?」


実花子が監禁された事件で大里と一緒に逮捕されてから、どうなっているのかまったく情報が入ってこなかった。


「拓海くんと私に対する謝罪はもちろんあったんだけど、実花子ちゃんにも、本当に申し訳ないことをしたと書いてあったよ」
「そうですか……」
「あのときの精神状態はかなり不安定だったらしい。実花子ちゃんがいなければいいのにという思いが強かったんだろうね」


ずっと拓海に仕えてきて、一番身近にいた女性だろうから。拓海の婚約者として突然実花子のような女が現れたら、受け入れがたい気持ちが大きくなってもおかしくない。拓海への想いが強ければ強いほど。


「それで、菊池さんはどうなるんですか?」
「そうだなぁ……。直接手は下していないけど、懲役一年以上十年未満といったところかな」
「それじゃ、大里さんは?」
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