皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「お母様!」
思わず声に出ていた。
兵士が止めようとするのを、フォルセティが止めてくれた。
本当はこんなことしちゃいけない。わかってる。
だけど、きっとこれは、本当に……最後のお別れかもしれない。
「お母様、今までありがとうございました。愛してくださってありがとうございます」
「イリス……お前、わたくしは独り善がりな女だったのですよ?」
「いいえ、いいえ! お母様が幼い頃たくさん愛してくださったことを私はちゃんと理解しております。抱きしめてくれたその温かさも、撫でてくれたこの手も、忘れません。……どうか、どうか、幸せになってください」
手を取って、ただ願う。
窓から差し込んだ光が、お母様を照らしていてまるでそれが彼女の門出を祝福しているかのよう。
「どうか、お母様の新しい人生が、光に満ちたものでありますように!」
これ以上は許されないのだろう。
私とお母様の間にそっと、フォルセティが手を差し込んで距離を取らせる。
体中から力が抜けてしまうような気がした。フォルセティが支えてくれなければ、私は倒れてしまったかもしれない。
(さようなら)
思わず声に出ていた。
兵士が止めようとするのを、フォルセティが止めてくれた。
本当はこんなことしちゃいけない。わかってる。
だけど、きっとこれは、本当に……最後のお別れかもしれない。
「お母様、今までありがとうございました。愛してくださってありがとうございます」
「イリス……お前、わたくしは独り善がりな女だったのですよ?」
「いいえ、いいえ! お母様が幼い頃たくさん愛してくださったことを私はちゃんと理解しております。抱きしめてくれたその温かさも、撫でてくれたこの手も、忘れません。……どうか、どうか、幸せになってください」
手を取って、ただ願う。
窓から差し込んだ光が、お母様を照らしていてまるでそれが彼女の門出を祝福しているかのよう。
「どうか、お母様の新しい人生が、光に満ちたものでありますように!」
これ以上は許されないのだろう。
私とお母様の間にそっと、フォルセティが手を差し込んで距離を取らせる。
体中から力が抜けてしまうような気がした。フォルセティが支えてくれなければ、私は倒れてしまったかもしれない。
(さようなら)