皇女殿下の幸せフェードアウト計画
挿話 侍女ウルスラの証言


母さんがある日、帰ってくるなり喚き出した。

なんでもお仕えしているお嬢さまがあんまりにもあんまりな仕打ちを受けているから親に文句を言いに行ったらクビになったらしい。

娘のワタシから言わせてもらうと、母さんはちょっと熱血なところがあるから多分雇用主に鬱陶しがられたんだと思う。

ワタシはあんまり興味がなかったから母さんが王城で何の仕事をしていたのか聞いちゃいなかったんだけど。なんとオヒメサマの乳母をしていたんだそうだ。

なんて奇遇だろう。ワタシ、明日から城勤めなんだけど。

母さんの関係で行ったら即クビになるとか、お給金下げられてるとかないよねって心配になった。

「ウルスラ、あんたお城勤めでしょう!? イリス様のことを助けてあげて頂戴!」

「……城勤めにはなるけどそのイリス様付きになるとは限んないと思うけどなー」

まあ、そうなったら一応気に留めておくよとは約束して置いた。
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