皇女殿下の幸せフェードアウト計画
城勤めになって、母さんと親しくしていた人たちが親切にしてくれたからクビとかにはならなくてほっとした。

でもどうして辞めさせられたのか、ご親切にも教えてくれる人もいて事情はよくわかった。

ワタシの目から見ても、ちっちゃなオヒメサマはワガママで癇癪持ちで、すぐ物を投げるクソガキ……おっと、ヤンチャな子だった。

でもそれは母さんに言わせれば、寂しさの反動だっていうことでなんと皇后さまに直接文句を言いに行ったんだと。眩暈がするね!

新人研修を終えたワタシは、母さんが城勤めしていたってこともあって侍女になった。

そして、オヒメサマの侍女になった。

古株の人たちはかわいそうにって言ってくれたけど、多分厄介なオヒメサマを相手にするのに打って付けだと思ったんだろう。

面倒くさいものは新人に押し付けとけ、みたいな?

「ま、いいけど」

ワタシは別になんでもかまやしなかった。

働ければ上等。城勤めの侍女は結構稼ぎもいいし、ワタシは結婚とかそういうのに興味がなかったから暮らしていけるだけのお金と、辞めなくちゃいけなくなった用に貯金ができればそれで充分だったから。

よっぽどオヒメサマってのが憎らしい奴ならお金が少し貯まった所で辞めればいいし。
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