皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「どうかしたの、ロベルタ」
「いいえ、いいえ。姫様、さ、本日はアルセイドの歴史から。と、申しましてもこの国が今のように発展いたしましたのは御父上のご尽力あってのことでございますが……」
「陛下のように素晴らしい統治者がいることは喜ばしいことだものね」
「はい! その通りで……」
模範的な回答にわたくしが応じようと思って、違和感を覚えました。
今、姫様は何と言ったのだろう。頭がそれを理解するまでに、数秒を要したのです。
「ひ、姫様。本日は歴史ではなくやはり他国のお話をいたしましょう」
「まあ、どうかしたの? 私はそれでもかまわないけれど。そうね、そうしたらお母様の母国について知りたいわ」
「……はい」
姫様は、他国の歴史までよくご存知でした。
その上で自分がどのような位置にあり、どのような価値があるのかとわたくしに問うてきたのです。
「いいえ、いいえ。姫様、さ、本日はアルセイドの歴史から。と、申しましてもこの国が今のように発展いたしましたのは御父上のご尽力あってのことでございますが……」
「陛下のように素晴らしい統治者がいることは喜ばしいことだものね」
「はい! その通りで……」
模範的な回答にわたくしが応じようと思って、違和感を覚えました。
今、姫様は何と言ったのだろう。頭がそれを理解するまでに、数秒を要したのです。
「ひ、姫様。本日は歴史ではなくやはり他国のお話をいたしましょう」
「まあ、どうかしたの? 私はそれでもかまわないけれど。そうね、そうしたらお母様の母国について知りたいわ」
「……はい」
姫様は、他国の歴史までよくご存知でした。
その上で自分がどのような位置にあり、どのような価値があるのかとわたくしに問うてきたのです。