皇女殿下の幸せフェードアウト計画
(あ、そういえば……以前の私はそれを寂しいって思ってたわ。それと、心配だった)

そんな風に感じていたイリスの気持ちを、ルイーズはちゃんと汲み取っていたってこと? だとしたらなんてできた子なんだろう。

だって私ったら友達らしい友達は二人しかいなくて、その頃にはすでに両親の気を引きたい困った子供だったんだもの!

でも、私が記憶を取り戻した頃にはすでに具合が悪いってことで親交が途絶えていたのにルイーズは友達だと思い続けてくれたんだろうか。

手紙は年に一回、誕生日に届いてたけど……私も一応お礼の手紙を書いたけど、そのくらいだった。

「具合が悪いのに王城に来て役立たずだからさっさと帰れと言ったと聞いているが」

「無理をせずに来ることはない、自分が行けばいい……とも帰る際には言ってくれていたそうです」

「なに……?」

「それに、帰りの馬車には必ず彼女が好きなクッキーと甘い飲み物をつけてくれていたんだとか」

「馬鹿な、具合の悪い人間に渡すなど嫌味もいいところだ」

や、それな。確かにそう思う。

思わず陛下が吐いて捨てるように言ったそれに、私も内心大きく頷く。
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