皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「姫は、『恩恵』持ちなのか」

「いいえ、違うわ」

間髪入れずに答えてやった! どうだ!

この世界で神々の祝福を受けて得る『恩恵』というスキル。

神から生まれながらに寵愛を受けている証明とされる『恩恵持ち』のその数はあまりにも少なく、国を挙げて保護される勢いで大事にされる。

国保有の特殊な石板を前に教会の司祭が祝詞と共に触れさせることで、判明するんだけど……各国にその石板があるわけで。

その石板によって自身の『恩恵』を知った者たちが神々を敬い秩序ある暮らしを人々に与える指導者として立った、っていう伝説が各地に残されている。

(まあ私が考えた設定だけど……)

宗教と国が争わなくていいように教会が預かっているっていうガバガバ設定を書いたやつ誰だよ、私だよ!!

その石板の所有権どうなってるのよ、今思えばなんでそうなった。

そもそも神々って言うだけあって何種類も神様は存在するし、この国では信仰の自由があるからいくつかの種類で教会がある。

宗教国があってそっちに本尊があるのはまた別の話になるんだけど、このアルセイド帝国で主流なのは知恵と公平を象徴する神。私が寄付をした教会もそうだし、私も一応その宗派の司祭から洗礼を受けている、はず。

場所は多分王城でだと思うけど、そこはちょっとわかんないかな……やっぱり生まれてすぐの話だし。
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