皇女殿下の幸せフェードアウト計画
そしてなんということだろう。

ウルスラによると私は部屋に着くなり気を失うように眠ったらしく、大層リリスお姉様を驚かせたらしい。

「それはもう大変な取り乱しようでしたので、後程お顔を見せて差し上げてはいかがでしょうか」

「そ、そうね……そうするわ」

「かしこまりました」

心配かけちゃったのか。ため息しか出ないわ……。

やることなすこと上手くいっていない気がしてならないんだけど、もう今更だ。

なんだか色々勘違いされている点についてはどうしようもないけど、まあ普通に過ごしていればみんなも気づいてくれることだろう。

とりあえずわざわざ嫌われる行動はとらなくてもいいってことだろうし。

幸いにもリリスお姉様が私に対してとても愛情を示してくれているから、仲良くしつつ『お姉様はすごい!』ってところをアピールしていくことにしよう。

(多分それが一番確実だものね)

元々イリスの存在がすごく普通っていうか、リリスがどれだけすごいのかっていう対比が取れてフォルセティに地位を与えて、最終的にその対価に愛をあげる……みたいな作り方だったから一緒にいたら私はいい感じに引き立て役になれるはずだ。
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