皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「来たか」

足を踏み入れた部屋は以前も来た会議のための部屋。

円卓には諸侯が座っていて、私たちの姿を認めて立ち上がって迎え入れてくれた。

すでに壇上の玉座に陛下の姿は合って、私たち姉妹はそれぞれにドレスの裾をつまんで低くお辞儀をする。

「遅れまして申し訳ございません、父上」

「……かまわぬ。それぞれ、着席せよ」

「はい、陛下」

許しを得て、私たちも壇上に向かう。

あれ? でもどうしよう。

今までであれば、皇帝を間に皇后と皇女の席が一つずつだった。

だけど今、皇后は不在だから、皇后専用の椅子は存在しない。それはまあわかる。

それで、横並びに二つ用意されている椅子は私たち用なんだけれど……序列で言えば私が陛下の隣だろうけれど、年齢順ならお姉様が先だ。

(どうする?)

嫌われ皇女としては姉を押しのけて陛下の横に陣取り、皇位継承権を誇るところだけど……生憎と皇位継承権を捨てたいし、お姉様とも仲良くしたいし、陛下の隣は怖くて遠慮したいのが現状だ!
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