皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「皇女殿下」
「ユゼフ」
「……一旦お部屋にお戻りください。果たしてかの公子たちが本物かどうか、それらの確認もせねばなりません。万が一、それを騙った暗殺者の可能性も否めません」
ユゼフが、少しだけ躊躇うように視線を彷徨わせてから私をしっかりと見る。
そして小さな声で、私の名前を呼んだ。
「イリス様。かの公子は婚約者候補にも名が挙がったことは知られています」
「……それは」
「まだリリス様の存在が公表されていないからこそ、そのことを理由に近づいて、貴女を害すればアルセイドはいともたやすく混乱に陥る……そう思われているはずです」
「……」
確かに、その可能性はある。
むしろそう言った、ないかもしれないけれどあるかもしれない、その程度のことも全て考えて守られるのも、皇女の役目なんだと思う。
「ユゼフ」
「……一旦お部屋にお戻りください。果たしてかの公子たちが本物かどうか、それらの確認もせねばなりません。万が一、それを騙った暗殺者の可能性も否めません」
ユゼフが、少しだけ躊躇うように視線を彷徨わせてから私をしっかりと見る。
そして小さな声で、私の名前を呼んだ。
「イリス様。かの公子は婚約者候補にも名が挙がったことは知られています」
「……それは」
「まだリリス様の存在が公表されていないからこそ、そのことを理由に近づいて、貴女を害すればアルセイドはいともたやすく混乱に陥る……そう思われているはずです」
「……」
確かに、その可能性はある。
むしろそう言った、ないかもしれないけれどあるかもしれない、その程度のことも全て考えて守られるのも、皇女の役目なんだと思う。