皇女殿下の幸せフェードアウト計画
とりあえず呼ばれたその場で私が特に意見を聞かれることはなかったけれど、王城であの二人が暮らすんだなあと思うとちょっと変な感じだ。

要するに顔合わせで、後で騒がないようにちゃんと知っておけってことなんだろう。

知らなくてびっくりするよりはいいけど、なんとなく副音声で「この国の品位を下げる真似はするなよ」って言われている気がしたのはさすがに被害妄想かしら。

なんせこの国の美的感覚で理想なのはリリスお姉様だけど、クローディア公女の美しさは守ってあげたい、それに尽きるものね!

男性陣はこぞって彼女に手を差し伸べたくなるんじゃないかしら。嫌味じゃなく。

そのくらい美少女だったもの。

(……まあ、別に仲良くする必要もないけれど、毛嫌いすることもないし)

当面、この城で公子たちは生活をしている。

落ち着いたら諸侯のいずれかが保有する館に移り住んでもらう予定だと私は聞いているから、見掛けたら挨拶くらいはしようと思う。

なんだったら仲良くなれたらいいなあとかちょっぴり思ってはいる。クロフォード様に婚約者になってほしいわけじゃないけど。
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