皇女殿下の幸せフェードアウト計画
話が飛びすぎて私が付いていけないということは伝わっているのだろう、レオニダス様は気の毒そうに私を見てから、クロフォード様の肩を叩いた。

それでもクロフォード様の視線は私から外れなかった。

「フォルセティ殿から、貴女が優しい人だと聞いていたんです。だから、こうしてお話しできて良かった。姉上抜きで」

「えっ」

「姉上はああいう性格でしょう? ゆっくりお話しする機会が今後もあるかどうかわからなかったし……」

「そ、そうですか」

「でも僕、イリス様ならお婿に行ってもいいかなって今なら思います」

「えっ」

まさかの婿入り希望をそっちから言い出すとか、誰が効いているかわからないところで止めてほしい。本気にする人が出たらどうするの。

私は穏便に表舞台からフェードアウトしたいんだから、主要人物とどうこうっていうのはちょっと……いやその前に、フォルセティとのこともあるし。

付き合ってはないけど……いやほら、自惚れじゃなかったら熱い視線を向けてもらう関係ではあるわけだし……なにかしら、自分で言っておいてとんでもなく自意識過剰な気がしてきた!
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