皇女殿下の幸せフェードアウト計画
唐突に起き上がった私が、ぎょっとした気持ちで周りを見渡した時、周囲も相当怖かったと思う。ホラー映画のワンシーンみたいな空気だったに違いない。

今思い出すとみんな凄い顔してたもんな……。

『……ひ、姫様……?』

『はうっ』

『ひ、姫様ーーー!?』

とにかく色々混乱もしたし、なんなら熱が下がったっていうのに急に思い出した前世に混乱して医師の前でもう一回卒倒しちゃったし、本当に申し訳なかったと思っている。

(……とりあえず、前世の私もあんまり幸せではなかったから、というのが理由だなんてなんか嫌だったけどしょうがない)
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