皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「逆ではありませんか」

「逆?」

「確かに私は皇女ですが、それを除けば彼に釣り合う人間とは思えないのです。彼が、……私に好意を寄せてくれていることは理解しておりますが」

「……」

きゅっと陛下の眉間にしわが寄った。

これも返答を間違えたようだと内心焦る。

だって、陛下は……フォルセティの味方だ。だから、本音を言えば素晴らしい武人であるフォルセティを、リリスお姉様と結び付けたいのではないだろうか?

(いや待てよ、みっともない娘だからこそ、私を差し出したいのかも。そうすればフォルセティが欲しがるものを与えられるし、私の名誉も守られるし)

でもそれって少なくともその舞踏会の時余興で招かれる占い師の問題が済んでからじゃないっけと思うんだけど……。

なかなか物語は展開通りには進まないのかもしれない。
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