皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「あっ、見つけたわ、フォルセティ! ……それにイリス様も、こんにちは」

「クローディア様」

何となくいい雰囲気になっちゃったななんて照れながら楽しい時間を過ごしていた私たちに、笑顔で走ってくるクローディア様とそれを止めようとするかのように慌てておってくるクロフォード様の姿が見えた。

(そういえば、クローディア様はフォルセティがお気に入りってさっきレオニダス様が言ってたっけ……)

ちらりと見上げるフォルセティの表情は、無になっていた。

さっきまで結構楽しそうだったような気がするんだけど、一瞬だね!?

思わずびっくりして一歩下がりそうになったけれど、そこはぐっと気合で耐えた。大国の皇女がビビったところを他国の人に見せるわけにはいかないっていう意地が働いた。

別に、クローディア様にフォルセティを譲りたくないとかそういうわけではなく。決して。いや、ほんのちょっぴり。

だってこんな美少女が全身で彼に会えて嬉しい! ってしていたら、気持ちがぐらつくかもしれないって思うと……やっぱりちょっと、うん。私もちゃんと応えれていないくせにズルいなって思うんだけど。

いやなものはいやじゃない?
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