皇女殿下の幸せフェードアウト計画


そこからはあっという間の日々だった。

あの日の出来事は箝口令が敷かれたおかげで知る者は少なく、少なくとも城内の人間でも一握りの存在となった。

まあ、あの場にいたからってすべての人が予言を耳にしたわけじゃないだろうしわからないことの方が多いのだろうとは思う。私だってわかっちゃいない。

あの日以来クローディア様には会ってはいないけれど、クロフォード様にはお会いした。彼は姉の能力は、あれが本来の形なのではないかと思っているらしい。

(まあ、私が考えた設定ならアレが正しい発現だけど……)

ただ、その可能性と共に過去彼女が未来を予言したことがあるので、もしかすれば今回の『予言』は特殊例である可能性もあるのではということだったけど。

(そうよね、エファージェン公国の反乱は予言しているのだし……嘘と言い切るのは難しい)

あの日の予言について、彼女は何も覚えていないそうだ。

むしろレオニダス様に問い詰められて『そんなはずはない、おかしい』と言っていたからやっぱり今回のことは特殊例だったんだろうなって思う。
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