皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「両陛下がお揃いだなんてどうかなさいましたの?」

「少し后に聞きたいことができたのでな、下がっていただけのことだ」

「……」

「お母様?」

無表情のお母様に、私は奇妙な雰囲気だとようやく理解した。

妙なほど朗らかで、座って寛ぐ皇帝陛下と、立ったまま扇子を握り締めるお母様に私はすでに断罪が始まっているのかと顔色をなくした。

「……どうかなさいましたの、まさかお二人は喧嘩でもなさっておいでなの?」

「いいや、違うよ。お前は誕生日なのだしここは良いから、会場の方へ行っていなさい」

「でも!」

「いいから、行くんだ」

笑顔で言われたそれは、命令だ。

私の言葉など欠片も必要としてない、それは元々わかっているけど……。

「私にはお聞かせいただけないことだということですの」

「そうだ」

「ではこれだけお答えいただけますか」

「なんだ?」

「それは、私が皇女として足らぬからでございますか」
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