皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「皇女として足りぬなどないぞ、そなたは健やかに育ち今に至るではないか」
「お優しいお言葉、嬉しいですわ。けれど私が聞きたいのはそういうことではございませんの」
「……お前が気にするような事柄ではない」
「お母様がそのように真っ白な顔色になるような大切なお話なのでしょう」
「陛下、もう良いではありませんか」
「だが、ロベルト」
煙に撒こうとする皇帝陛下に、ロベルトが諦めたように言えばあからさまに嫌そうな顔をしている。そこまではっきり娘を嫌がらなくても良いじゃないと思ったところで、皇帝陛下の後ろに立つ侍従らしき人物が前に出た。
(あんな人、いたかしら?)
スラっとしていて中性的な顔立ちだけど、なんて綺麗な人だろう。
あれだけ綺麗だったらさぞかし舞踏会の会場で噂されていそうなものなのに。
思わず見つめていると、あちらも気づいたらしく、にこりと優し気な笑みを向けられて私は困惑した。
「お優しいお言葉、嬉しいですわ。けれど私が聞きたいのはそういうことではございませんの」
「……お前が気にするような事柄ではない」
「お母様がそのように真っ白な顔色になるような大切なお話なのでしょう」
「陛下、もう良いではありませんか」
「だが、ロベルト」
煙に撒こうとする皇帝陛下に、ロベルトが諦めたように言えばあからさまに嫌そうな顔をしている。そこまではっきり娘を嫌がらなくても良いじゃないと思ったところで、皇帝陛下の後ろに立つ侍従らしき人物が前に出た。
(あんな人、いたかしら?)
スラっとしていて中性的な顔立ちだけど、なんて綺麗な人だろう。
あれだけ綺麗だったらさぞかし舞踏会の会場で噂されていそうなものなのに。
思わず見つめていると、あちらも気づいたらしく、にこりと優し気な笑みを向けられて私は困惑した。