皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「イ、イリス、それをなぜそなたが知っておるのじゃ!」
「後宮で叱られた日のことは忘れられませんもの」
「そうではない! わらわが議会を捩じ伏せた話とかはどこから聞いたのじゃ!」
「有名な話でしたから古参の者たちに聞けばすぐでしたわ。そうでしょう、ロベルト」
「そうですなあ」
「貴様! なぜイリスにそのようなことを……」
「それはそもそもお二方の不仲が原因でこのようになったからでございましょう」
いつもは好々爺という言葉がぴったりのロベルトが、大貴族としての威厳たっぷりに両陛下を交互に見て厳しい顔をする。
そして私を見てへにょりと眉を下げるところがもう……みんなに好かれるのもよくわかるわぁ……。
「後宮で叱られた日のことは忘れられませんもの」
「そうではない! わらわが議会を捩じ伏せた話とかはどこから聞いたのじゃ!」
「有名な話でしたから古参の者たちに聞けばすぐでしたわ。そうでしょう、ロベルト」
「そうですなあ」
「貴様! なぜイリスにそのようなことを……」
「それはそもそもお二方の不仲が原因でこのようになったからでございましょう」
いつもは好々爺という言葉がぴったりのロベルトが、大貴族としての威厳たっぷりに両陛下を交互に見て厳しい顔をする。
そして私を見てへにょりと眉を下げるところがもう……みんなに好かれるのもよくわかるわぁ……。