皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「口さがない者たちが姫様に要らぬことを吹き込み、幼い頃から胸を痛めておいでだったのをこのロベルト、妻のロベルタと共にお傍で見て知っておりました」
「ロベルト……」
さすがに普段性善説で生きているような老人のロベルトが、悲し気な声で言った内容に両陛下がちょっと気まずそうに視線を逸らす。
そう、私が調べてもわかる程度なんだから本当は皇帝陛下だってお母様がそんなことをしないだろうってわかるはずなのに。
むしろ妻が何をしていたのかまるで知らないから一緒になって嫌疑をかけていたようにしか見えない。
突然出てきたちょっと処理しきれない情報に、リリスがどんな顔して良いのかわかんないっていう感じで二人を見ているのを私も微妙な気持ちで見守ってしまう。まあしょうがないよね……まさかそんなだとは思わないよね……。
「ロベルト……」
さすがに普段性善説で生きているような老人のロベルトが、悲し気な声で言った内容に両陛下がちょっと気まずそうに視線を逸らす。
そう、私が調べてもわかる程度なんだから本当は皇帝陛下だってお母様がそんなことをしないだろうってわかるはずなのに。
むしろ妻が何をしていたのかまるで知らないから一緒になって嫌疑をかけていたようにしか見えない。
突然出てきたちょっと処理しきれない情報に、リリスがどんな顔して良いのかわかんないっていう感じで二人を見ているのを私も微妙な気持ちで見守ってしまう。まあしょうがないよね……まさかそんなだとは思わないよね……。