皇女殿下の幸せフェードアウト計画
(どうして、一緒にいるの?)

彼らがくっつけばいい。そう思っていたのに。

そう思っていたのに、どうしてか私の心が軋む。

私に会いに来てくれていたんじゃないのか。やっぱり皇位が継げるならば誰でも良かったのか。

花をくれたんじゃないのか。それは、私と歩み寄りたかったんじゃないのか。

(二人とも、ただ優しいから……私を、放って、おけなかった、だけ)

そんなこと、わかっていたはずなのに。

どうしてだろう。期待してはいけないとわかっていたのに、期待していたんだと思う。

なんて身勝手なことだろう。自分のことだけれど、心がままならない。

胸に抱くようにして持っていたショールを、思わず、強く握りしめた。

皇帝陛下がリリスに歩み寄って笑顔で手を差し出す姿は、ああ、私なんかが入る隙間なんてどこにもないんだって思い知らされる。

勝手にこの場を後にするのは礼儀に反するけれど、ワガママ皇女なら許されるのではないだろうか。どうせ私のことなんて、誰も止めやしないだろう。
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