秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~

引き寄せられるように、互いに顔を近づけていく。

唇がそっと触れ合い、また柔らかな感触を確かめるようにまた重なり合う。

繰り返されるうちにもどかしさも募りだし、次第に貪り合うようような口づけに。


「愛してる」


狂おしいように艶やかに告げられた思いに呼応し、私の口から甘い吐息が漏れた。

ぴしゃりと水を跳ねさせて、翔悟さんの手が一気に私の腰へと回され、そのまま湯船の中へと引き込まれた。

私の願いどおりにお互いだけを瞳に映す。抱き寄せられた逞しい腕の中で、翔悟さんと見つめ合う。


「私もです。こんなにも愛してます」


気持ちを伝えたくて自分から唇を押し付けると、体に巻きつけているタオルに彼が手をかけた。

容易く引き剥がされたタオルがゆらりゆらりと水面を漂い始めた頃にはもう、私は翔悟さんから与えられる耽美な愛に溺れていた。



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