平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
「今日は、とくに忙しそうにしているみたいですが、何かあったんですか?」

「へっ? いやいやいや、何もないよ」

「他の部隊団に比べると人数も多くないから、少し立て込むとバタつくだけで」

「でも――」

「リズちゃんが心配することは、何も起こってないからさ」

「そうそう単に人数不足で、こう、みんなで出入りしてバタバタしているというか」

質問してみた途端、なんだかトナー達が焦ったように次々に答えてきた。

リズが勢いに押されて目を丸くしていると、一人の獣騎士が追ってこう言ってきた。

「えぇと、今日は幼獣舎の方はいいから、リズちゃんはカルロの教育に集中していてくれ。な?」

「え? でも、皆さんが忙しいのなら、私がお世話を――」

「本当に大丈夫なんだ! うん、団長が一日でも早く相棒獣出来る方が大事!」

「じゃっ、また後でな!」

そう言いながら、彼らはまるで逃げるみたいに既に走り出していた。相棒獣達を連れて、あっという間にバタバタと向こうへ駆けて行ってしまう。

残されたリズは、茫然として見送ってしまっていた。

「…………やっぱり、なんだか、変……?」

ぼうっとしたまま呟いた時、肩の後ろをぐいっと押された。

ハタと我に返ってみると、顔を近づけてきていたカルロが「ふんっ」と鼻を鳴らした。
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