君とみたあの夏の流星群。

「ねぇ、碧都のクラスの出し物は何をやるの?」


「あぁ、えっと……たしか、"執事喫茶"……」


最悪。


頭の中、星祈と結城のことでいっぱいになってて忘れてたけど。


クラスの出し物、執事喫茶だった。


執事服を着て接客だなんて、めんどくさいにも程がある。


もちろん、最初は断固として拒否していた。


『皐月くんが着ないと意味が無い!』

『皐月が着ないと意味ねぇーだろ!』


でも、結局……


クラスメイト全員から迫られる勢いに、押されて、しぶしぶ、頷いてしまったのを思い出した。


はぁ…。


文化祭当日が今から憂鬱すぎる。

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