君とみたあの夏の流星群。

碧都は小さい頃から、カレーが大好きで、よく、私の家に食べに来ていたから。


今日だって、本当に、お母さんが作りすぎたからっていうのもあるけど……

カレーの日は毎回、碧都も誘って夕飯を食べると決まっているようなもの。


私と碧都は、お互いにひとりっ子ということもあって、

小さい頃から、カレーの日に関わらず、碧都が家に食べに来てくることは多かった。
逆に、私も碧都の家でご馳走になることもあるくらい。


それくらい、私と碧都は、家族ぐるみの付き合いをしてきた。


「じゃぁ、支度が終わったら家に行く」


「うん!」


またすぐに会うのに、軽く手を振って、私と碧都はそれぞれの家に入っていく。

< 52 / 349 >

この作品をシェア

pagetop