好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
11

駿平と真美も 同棲を始めて まもなく1か月。

駿平は 相変わらず 能天気に ご機嫌だけど。

真美の表情は 微かに 変化していた。


「真美ちゃん。先生と 何かあった?」

休憩時間に 亜紀子は 真美に聞く。

「えっ?何もないです。」

驚いた顔で 真美は 答える。

「そう?ならいいけど。真美ちゃん 時々 悩んでるみたいな顔するから。」

亜紀子に言われて 真美は 少し俯いた。

「あの。亜紀子さん。聞いてもらっても いいですか?」

スッと顔を上げて 真美は 亜紀子を見る。

亜紀子が 静かに頷くと 真美は 話し始めた。


「私…本当に このままで いいんでしょうか?先生 すごく優しくて。今は 幸せだけど。ずっと このままで いられるわけないし。それなら 早く 終わりにした方が いいのかなとか 考えちゃって。」




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