こちら、陰陽相談所~"妖怪"は目に見えなくてもちゃんと存在するのです☆~
ネットの評判通りイケメンではあるが,どこか冷たい印象を受けるのは目つきのせいだろうか?
(……っていうか言葉遣い,電話の時と全然違うんだけど!)
電話の話し方では,もっと爽やかで柔らかな印象を受けたのだけれど。実際に会ってみると,一人称は「俺」で,何だか横柄な感じ。
この落差はなに……?
「――さて,早速だが面接を始めさせてもらう。……が,その前に。ここまで迷わずに来られたかな?」
「はい,大丈夫です。鬼火がちゃんと連れてきてくれましたから」
「そうか……。けっこう」
嵯峨野はそう呟いてから,目を細めて美咲の顔をじっと見つめた。――まるで,彼女から何かを感じ取ろうとしているかのように。
(……えっ? な,なに?)
しばらくそうした後,彼は何かを呟き,目を瞠った。
「黄金の……気? まさか」
(…………は? "キンのケ"ってなに?)
美咲は彼が何を言ったのか,全く理解できなかった。
「嵯峨野さん……,あなたは一体,何者なんですか? 式神が何体もいたり,占いみたいなことをしたり……」
(……っていうか言葉遣い,電話の時と全然違うんだけど!)
電話の話し方では,もっと爽やかで柔らかな印象を受けたのだけれど。実際に会ってみると,一人称は「俺」で,何だか横柄な感じ。
この落差はなに……?
「――さて,早速だが面接を始めさせてもらう。……が,その前に。ここまで迷わずに来られたかな?」
「はい,大丈夫です。鬼火がちゃんと連れてきてくれましたから」
「そうか……。けっこう」
嵯峨野はそう呟いてから,目を細めて美咲の顔をじっと見つめた。――まるで,彼女から何かを感じ取ろうとしているかのように。
(……えっ? な,なに?)
しばらくそうした後,彼は何かを呟き,目を瞠った。
「黄金の……気? まさか」
(…………は? "キンのケ"ってなに?)
美咲は彼が何を言ったのか,全く理解できなかった。
「嵯峨野さん……,あなたは一体,何者なんですか? 式神が何体もいたり,占いみたいなことをしたり……」


