こちら、陰陽相談所~"妖怪"は目に見えなくてもちゃんと存在するのです☆~
玄関は欧風スタイルのようで,美咲が靴を脱ごうとすると,『お履き物はそのままで』と琴葉に教えられた。
廊下は広く,壁面にはアンティーク調の照明器具が点々と設置されている。
その廊下の突き当りに見える,大きな両開きの扉の前で琴葉が立ち止まり,美咲を振り返った。
『こちらが,あるじがお待ちしている部屋でございます。――大我様,堀田美咲様がお見えになりました』
琴葉は後半部分を部屋の中に向けて言い,「入れ」と応答があると『美咲様,どうぞ』と中へ案内した。
「琴葉,案内ご苦労。――君が堀田美咲君だね?」
「はっ,はいっ! よろしくお願いします」
「俺が当相談所の代表・嵯峨野大我だ。よろしく」
嵯峨野大我は,美咲の想像通りまだ三〇そこそこの若い男だった。
身長は一八〇センチあるだろうか。細身でスラっとしているが,少しヒョロっともしているように見える。"体力には自信ナシ"とみて間違いないだろう。
着ているものは白いスーツに黒いシャツでノーネクタイ。
色素の薄い髪は少し長めで,目はネコのように鋭い。
廊下は広く,壁面にはアンティーク調の照明器具が点々と設置されている。
その廊下の突き当りに見える,大きな両開きの扉の前で琴葉が立ち止まり,美咲を振り返った。
『こちらが,あるじがお待ちしている部屋でございます。――大我様,堀田美咲様がお見えになりました』
琴葉は後半部分を部屋の中に向けて言い,「入れ」と応答があると『美咲様,どうぞ』と中へ案内した。
「琴葉,案内ご苦労。――君が堀田美咲君だね?」
「はっ,はいっ! よろしくお願いします」
「俺が当相談所の代表・嵯峨野大我だ。よろしく」
嵯峨野大我は,美咲の想像通りまだ三〇そこそこの若い男だった。
身長は一八〇センチあるだろうか。細身でスラっとしているが,少しヒョロっともしているように見える。"体力には自信ナシ"とみて間違いないだろう。
着ているものは白いスーツに黒いシャツでノーネクタイ。
色素の薄い髪は少し長めで,目はネコのように鋭い。